【STEAM教育とは？】家庭でできる取り入れ方5選！おうちで理系脳を育てよう！

最近よく耳にする「STEAM教育」。

聞いたことはあるけど、イマイチわかりにくいと感じていませんか？

STEAMとは、理系分野とアートを融合した“創造する学び”のこと。

専門的に感じますが、難しい教材がなくても家庭でのあそびや会話の中に取り入れられます。

この記事では、STEAM教育の意味と背景から、家庭でできる教育法、親が意識したいポイントをわかりやすく解説します。

STEAM教育とは？

「STEAM教育」とは

の頭文字を組み合わせた教育の考え方のこと。

従来のSTEM教育（理数・技術重視）に「A＝アート」が加わり、発想力・創造力・表現力を重視するのが特徴です。

STEAM教育の目的は、正解を覚えることではなく、自分の考えを形にする力を育てること。

今後ますますAIやテクノロジーが発展していくなかで、「答えのない問い」に向き合う力が求められています。

つまりSTEAMは、子どもたちが将来“自分で考え、創り出す力”を身につけるための教育なのです。

日本での導入状況と教育現場の変化

日本でも文部科学省が「探究学習」を重視し、STEAM的な教育を推進しています。

小学校ではプログラミング必修化、中学校では技術・理科・美術を融合した授業が始まりました。

高校では「総合的な探究の時間」として、社会課題をテーマにした学びが行われています。

海外ではプロジェクト型授業（PBL）が一般的で、チームで実験・研究・発表を行う形式が多いのに対し、日本ではまだ試行段階。

だからこそ、家庭でSTEAM教育の土台を作っておくことが、今後の学びに大きな差を生みます。

家庭でできるSTEAM教育の取り入れ方5選

① 観察・実験を“あそび”に変える

身近な素材を使った簡単な実験は、STEAM教育の第一歩。

たとえば

「氷はどうすれば早く溶かせる？」

「太陽光で色は変わる？」など

日常の“なぜ？”をテーマにするだけで立派な探究活動になります。

ポイントは、結果を教えずに「どうしてだと思う？」と子どもに考えさせること。

理科の基礎だけでなく、論理的思考や仮説をたてる力を育てられます。

② アートで“発想力”を育てる

絵を描く・折り紙でつくる・ブロックで自由に組み立てる、これらもすべてSTEAM教育のひとつです。

たとえば「同じ形の積み木で動物を作ってみよう」など、制限を設けた遊びも発想力を刺激します。

アートは、科学の知識や技術を“使いこなす発想力”の源泉。

たとえ失敗しても個性として尊重される点が、STEAMの重要な要素です。

③ プログラミング的思考を育てる遊び

プログラミング＝パソコンと思いがちですが、画面を使わずに“考える順番”を学べる遊びもプログラミング的思考を育てられます。

ボードゲーム「ロジカルルート」や「Qbi(Qbi toy)」などは、家で遊びながらプログラミング的思考を育てられるのでおすすめです。

小学生以降は、Scratch（スクラッチ）やロボット教材（レゴエデュケーションなど）で“作る楽しさ”を体験できます。

子どもの「動かせた！」「できた！」という達成感が、探究心をさらに広げます。

④ 親子の対話で“探究心”を育てる

家庭でSTEAM教育を実践する最大のコツは、日常の会話を“考えるきっかけ”に変えることです。

「どうしてそう思うの？」「もしこうだったら？」という質問を投げかけるだけで、思考の深まりが生まれます。

答えをすぐに教えるより、「どう考えたか」を一緒に整理していくことで、論理的に物事をとらえる力が育ちます。

⑤ 失敗から学ぶ環境をつくる

STEAM教育では、失敗は学びの一部です。

「うまくいかなかったね」ではなく、「次はどうすれば？」と問いかけてあげることで、試行錯誤をポジティブに捉えられるようになります。

親が“結果より過程”を認める姿勢を持つことで、子どもは安心して挑戦できるようになります。

まとめ｜“教える”より“探究する”ことを育てる

STEAM教育とは、特別な塾や教材に頼るものではなく、日常の中にある“発見”を大切にする学び方です。

親がすべきなのは、教えることよりも「一緒に考える」こと。

子どもの「あれ？」「どうして？」から、「どうしてだと思う？」「こうだったらどうかな？」など、身の回りで起きる疑問や興味を掘り下げて、子ども自身の考える力や問題意識を持つ力を育てることが重要です。

親子の日常の会話がSTEAM教育になるのです。

おうちでできる小さなSTEAM体験の積み重ねが子どもの創造力を育て、将来の入試はもちろん、社会に出た時に役立つ力となります。